2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧
幾重にも重なる薄氷の様な甘酸っぱい生地と、少女の紫色の唇、コンビニの片隅に沈むタブレットのプラスチック、溶かす清涼と荒涼感。『アップルパイの午後』を読み終えた午後三時、群青色のカーテン、隙間から垣間見える現実の轍。私は何処からともなく流れ…
――恐らく丑三つ時、聴衆が溢れ返るチャイナ・タウンにて、裸足の僕はフェンダー・ジャガーと菓子屋横丁で購入した芋けんぴ、そしてEFを無造作に詰め込んだケースを抱えて、灰色の楼閣を登っていた。 広いとも狭いとも云えない、正方形の空間。電源タップが無…
これは午前一時十六分から貴女や貴方を千字クライで切り刻むfictionな散文。草履蹴散らかすビートに合わせるヴィオラ朝方休暇も労働も二ートもパートもバイトもRIDEもシューゲイザー復活どころかジャズマス引き攣れ右手首吊れ今すぐ!!さてさて「彼女」は人…
13th Friday,殺戮と水没のラストシーンから逃れたならば、僕或いは君は血濡れたヴァレンタイン・デイを迎える。 嘘寒い二月の路上、畸形の街路樹から暴行を受けたブルーベリーの木は慎ましく、だがしとやかにその実を育んでいた。紫の狼炎、虚しくも拡がる無…
そう、彼は憐れになる陰惨な田舎で常日頃GILBEYs VODKAの小瓶とじゃがりこ(サラダ味)を持ち歩き、場末のゲームセンターを徘徊していた。狂う様に人を殺すガンシューティング、老爺を追い詰める癌シュミレーション、狂う彼を冒すスロットゲーム、暗い彼女は…