haiirosan's diary

散文とか

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

雨が雪に変わる時、鉄塔には誰もいない

茜の季節 夏が暴走する矛盾と理不尽現代の文化は冷房 近代文明は団扇 僕らの戦争は氷を求めることじゃない 彼らの紛争は地域不詳の何処かの街ああ、かき氷で心臓麻痺、或いは心不全で死ねたらいいなと思いながら 早10年。 ガリガリ君、彼には(さん)をつけな…

ドラム缶の中身はミミックでもなくTNTでもなかった

飛べない空、飛び降りれないビル666私の夢はテンプレートなラーメンの味覚にぼやかされて、嗚呼、嗚呼、即視感で憤死。君の階層に果たして私はいたのか? 集会の白衣具合、舶来品に羨望と戦争を妄想するカールソンは、もうこの世にいない。 土産物に墓石の倒…

或る阿呆のハンバーガー・フラ ン ジャー

世界が終わりを迎えようというのに、君はハンバーガーのことを考えている。 レタスの重なりと腐り、チーズにナードはナーバスな感情で向き合う、パティを読み違えたら貴女と刺し違えることが出来る気はすると。 彼が好きな映画は『エレファント』次点で『悪…

IN THE FADE

硝子の水辺、夏の幻影を催す真昼は、タクシーのフロントガラスにへばりつく緑雨を思い出させる。 雨のような影 晴れのように枯れる 笑い男の性別 ジャックダニエルの色 ジャックナイフの明滅 ジャックと豆の木は幻覚誰もいない霊園内のタクシー 誰かを捜す霊…