haiirosan's diary

散文とか

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Air Sketch Construction Set

大量出血に平穏な新緑は瞬く間に不穏を帯びる。転がる首、埋葬されし耳、轢断される心臓―― クラクションが告げる懲役 過ぎ去るサイレンと傍観者 渇ききった桜の花片と匕首 終焉に向かう春風に、誰がシアンを混入したのか? 「夕刻」に変異させられし春蒼、彼方…

04160419

蒼穹に凍てついたソーダ水に 不明瞭な着色料が這い回る 4月の澄み切った空白は 瞬く間に彼方へと消えてゆくから 青から灰色のアスファルトへと 身を投げる彼女らは桃色の裸足のまま その先を見ることなく弔われて―― 血の焦げる匂いがした逢魔ヶ時 藍マントの…

水色のファンファーレ

十字路は炎に浸された、渇いた祈り、アークバードの墜落、網膜から流れでる茜色の夕景と記憶。 記憶の果て、雑踏の焼死、38面に描かれた陰画の真実に誰かが笑う。 海水に浸された50のビルディングにプティングは痕跡を遺してはいない 渇ききった切っ先、「全…

C'était à cause du soleil

無軌道な雑踏、都会の喧噪、淫らなネオンライトに浸されて、沈黙のまま佇む桜は狂気とイロを孕んでゆく。 春の夕刻は不穏だ。早過ぎた埋葬から流れでる鬱血、蒼白の人差し指が示す真相、37頁に潜むのは__ 散りゆく桃色の画鋲に、鬼すらも出血を隠せない。…