haiirosan's diary

散文とか

The Sound Of Dyeing A Cocktail Tone 4

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蓄音機の針が縊死する刹那、
SummerTime Waltzを踊り始める蒼雲
37°のストロークに乱されて
水無月と口紅は唯、渇ききってゆく
雷鳴を掻き消す銃声 リボルバーで撃ち抜かれた向日葵
彷徨う薔薇と百合、造花と生花の境界線を越えても尚、その白い肌からは血とレースが滴り落ちる。
黙殺されしカレンダー、
慟哭に捧ぐ空虚な拍手
泡のような日々、ひび割れた正気……
血管這いずる 硝子窓に浮かぶ
砂塵の葬列、空白の柩
【 】
火葬された五線譜の狼煙が告げた

「静寂の終わり」

滑空する罪のミルフィー
墜落した罰のトルテ
宵に闇が重なり 紺碧に藍が被さり
遊泳するミルフィーユに、そっとフォークを刺せば
暴かれたカスタードと果実が夜を鮮やかに染める――

永遠の五限目、リトマス試験紙の造花

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永遠の五限目、リトマス試験紙に火が放たれた時、理科室は翡翠色の水に沈んでいった。
罪も罰もない30の無垢、花瓶に突き刺さる造花の百合を着色しているのは人工雪だと高説する匿名の父兄に、誰が審判を下すことができるのだろうか。
「此処が輪廻にのみこまれているのなら、私の醜い心と身体はエンドロールを迎えられないの?」
女は虚ろな目のまま、そう呟いた。腐海に溺れる大人達にでも、白骨化したクラスメートにでもなく、熱病に冒されたまま倒れ伏した少女の血に染められたカーテンに向かって。

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紫陽花が咲いても雨は降らず、ひぐらしの鳴く頃に乾ききったカタレプシー。
言葉のサラダに盛りつけられるのはそう、針の無いランチボックス、五線譜の無い楽譜、青も救いも無い0%/0%の水曜日、ボーダライン・スプーン上のラムチョップ、同フォーク上のピーチジュレ、バラバラ死体のサンドイッチに形而上だ形而下だと高弁を振るうチョークの色を駅前文房具屋のシャッターをぶち抜いて買わなきゃいけない。
僕らはちゃぶ台にカステラを置くこともカステラにカステラを重ねることもカステラがカステラも重なることもカステラをカステラがカンテラマントラを被せることが出来ないとここで3、2、1、●

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皐月じゃない柑橘のない溺死しない鴎かな

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ホテル603号室、ニューカレドニアの夢に夢に夢が重なって、亡霊のバカンスは不眠症と仮眠の境界線を喪う。
「太陽が眩しかったから」と
僕は38SPリボルバーを左手に、君はバタフライナイフを右手に嘯く
堕落のミルフィーユ、快楽のミルクレープ
沖ノ鳥島ラジオ或いはDecoy Brown,羽ばたく蝶々の夢をユメみていたレザボアの少女が死んだとの報せは、月の円周3259641を777スロットに耽っている77×に越したことはない白昼ダムダム弾チャフ・グレネードが満載されたアートセンターにレフトもライトも行方不明の時刻だった。
競馬場の鞭がウォーレン報告書を廃止しても尚
3 Out Cocktail
2 Out Cosmopolitan
1 Out Cambodia Chair
風見鶏の嗚咽と血塗れのカーネル
ドヤガオオヤジヲブチノメセバナニモナイ
ゴルゴダ、餓えた犬と (^_-) openkitchen !?
i vous pensez à quelque chose comme une histoire de fantômes Yotsuya c'est Hibiya
人身よりも御用だ供よーだあの地下鉄とハムエッグの嘆き、
臓器にスム

ジーよりもスラ
イサ

を代返すれば、私た
ちのリコ

ダーは守ら
れると極
右政
権がのたま
う。う、365日参勤交代後3人の生徒が自殺したことに関連する死に俺たちは換気扇を封鎖することができない練炭、レンタカー、消防車が燃えている、常人が上人また短歌たんたかたん隣人が狂っているほんとうは狂っているのは狂っているんだけど狂っていかいきなかな狂っていないのは狂っていないから狂っていこう誰に同意をもとめているのかだれもなにもきたいしていないいねかりあきたまちこしがやれくたんわーく、
そう、ライ麦畑で殺してくれ。

密林の煉獄
青磁の海辺
硝子の夕刻
永遠の白昼

――プラスチックの夢と死体が焼けない現実

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The Sound Of Dyeing A Cocktail Tone 3

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『瓶詰地獄』、逆行する世界にカウントダウンは無く
3,1,2,123,2,3,1壱参弐
どんな順番でもAlc.5%が真実だからさ
兄妹の亡霊も、ユメノガテニシタ筆先モ囁ク
「私たちに何か問題が?」
嘯きも呟きも同意語だと薔薇色の口紅が呟く頃
凌辱の雨中に蝶が境界線を舞う頃
藍色の彼方に800年の幽玄が揺らめいた頃、
浴槽に浮かぶ死体だけが綺麗で
青ざめた唇が因果律を切り裂いた時
サンタ・マリア
12ダースのビスケット砕けて
13階で笑うDr.M
14階から円環構造に呑まれる救難信号
血の涙(だけが)流れるラストシーン
ルルドの祈祷 バスタブに溢れる壊血病
甲板でも船倉でも誰もいないふりをする
そう、誰も――

行方不明者に充ちたラウンジ
罪深きカクテルにバーカウンターが沈没する
母胎回帰を唱える陪審員に下された審判
断頭台が断ち切るのは、僕らの心だと
少女が放つ青い焔に素肌が燃える
少年が放つ黒猫に不吉が視える
焼け墜ちた皐月に救いがあるかと問えば
欠損した十字架に佇む鴉が啼く
羽のない巡礼者の影の囁きを
羽を焼かれた綿雲の叫びを掻き消すように……

The Sound Of Dyeing A Cocktail Tone 2

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いつかのエアメール、残り香バニラが地上902mでワルツを踊る

「     」ーー沈黙に浸された手紙と香り

世界から誰もいなくなった十二時間を彷徨う

 

線香花火のように散る不可視の言葉

青に殉ずる無言の芳香と祈り

ターミナルに転がる赤い靴、ドレスシューズ

行方不明者として記録された239は裸足のまま

行き先は煉獄か、それとも楽園だったのか?

砕けるカクテルグラス、遠ざかる影
全ては刹那に消えてゆくけれど、あの夏の音を忘れることはなかった

茜色のリキュールが水平線に火を放つ、その瞬間

彼らの目に浮かぶエンドロールはメロディーに溢れ……

 

……フィルムリール切れて

人間椅子が揺れるラウンジ

「アイスピックを突き立てれば愛憎が溢れる」

誰かがそう呟いたけれど、誰もここにはいない

時計の針が鉄条網に変換され
壁紙の青が剥離して
僕らは赤い部屋を転がる毬を眺めている

蒼白の貴族の影、空白の万葉集

ノスタルジー、それとも懐古・追憶?

鹿革製の毬から溢れでるメープルシロップ

翻訳家は言葉を喪い

透明なカーテンはゆらゆらと揺れ続けるだけ

The Sound Of Dyeing A Cocktail Tone

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ドレスを着た柑橘達が鉄風にスライスされる
悲鳴の旋律 カクテルの歓喜 ワールドカップ敗退
そう、街頭テレビジョンに映る轢死体みたいな切断、重症対象は僕ぼくボクと三連符で裏拍子。
「踵で規制線蹂躙スタッカート、人身投身即身仏
匿名が呟くツイートがコンクリートで死んでも、無色透明なJKはリツイートの果てに辿り着く赤の広場のチャイナブルーは知らないって喚く傍ら、深紅と黄疸のマックのフィレオフィッシュの真実については誰もが無言だ。
サッカーボールが白黒だって決めたのは誰?
エレキギターに視神経を張るなと決めたのは誰?
シンデレラがリズムを乱す度に
僕の馬車馬は輪切りにされる
桃色のステーキ肉→腐敗しそうな桃缶の悪夢、それとも虚ろな空腹と消費期限。
僕は薔薇色が珊瑚礁を犯す夜に君を迎えにいくふりをしたいけれど、視えない魔女が海抜0mを赦さない。
それを横目に赤蟻の群れが暗い暗い世界を血塗れにすれば、鉄塔張り巡らされた神経は鈍色のまま、月光に旋律を捧げる。遊牧民の雲を処断するような、白磁の流星に終着点を与えるような、鋭い、鋭い音を。

ファックシェイクダックシェイクバニラシェイククラックシェイクブレイクシェイククックシェイクマニラデシェイクイラクデシェイク
中近東遠近法破傷風に香料と銃弾フィルイン
8bit間違えた8beatで踊り明かせば
やがて砂塵の翠雨が氷点下を濾過し
杖にすがる賢者の讃歌に福音とノイズが染みる
太陽と夕日が溶け合う刹那に
迷宮の運命を知る由も無い彼女の青い服に
茜空を彩る燃え上がったセドリックとクレイモア
カクテルに溺れるレモンライムの臓器に

――僕らは13番カウンターで、色を求め音を求めながら、透明なロックアイスの裸が溶けゆく場面をずっと眺めていた。

バットを引き摺るオヤジと道端の百合

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白昼、29度の五月雨の中で途方に暮れる夕暮れオヤジ。
ファッショントラクターファッキントレーラー
ファッションインストラクターファッキンクレーマー
クレイマークレイマーより惑星ソラリス
水がたくさんで綺麗だっちゃ
奇声と無重力で仮眠の仮面
好きな映画は小津安 カクヤスで買うチロルチョコは何か背徳的だろ!な!とかうるせえ餓鬼。
セロリ、セロハン、カローラロカボなFSビスケット
シーツはいっつもナイフの刻み痕しかねぇし
タイツを俺は眺めているだけだから、紳士服コーナーに追放するのはやめてくれよ!
白い死神はセーラー服、淫業な神を殺すのは太陽ではなく二十年前の新聞記事だと高円寺系三つ編みベレー帽が嘯く。
「木製バットより金属バットの方がキレイだべ?」
連中のアタマをプレスした夕暮れオヤジ(仮にYオヤジとでもしとくか?)は数秒刻みにそう呟くけれど、今は黄昏時だからさ、みんなの断末魔しか聞こえないのねと、僕のガールフレンドは囁いたが、そこにおけるアイスクリームパーラーには着色料も救いも無いはず。だから、俺たちは毎日白線を越えて、毎日ブラッディマリーを氷結することが密教的だとradio ga ga よりThe GermsだろJK

https://youtu.be/LukmATL2giY

名球会より迷宮入りを目指す禿げ頭は確かに未来は今、その未来は今、と叫びたくなる程にその手錠と報道陣は灰色だ。割れたレンズ、喪われた日々にソーダ水も沈黙せり。黒しか無いオセロ板、地上5000米をカモメの骨が滑空する。
逆さまの十字架にさよなら告げて、夕暮れに炭化する花束に別れを告げて……。
それでもラケットで唐揚げを強打すれば、見切り品からは油が滲みだすだろうし、俺たちに明日がないことは分かりきっていたことだから、どうかケンタッキーの骨に救いを求めるのはやめて欲しい。
懺悔室の片隅、Yオヤジ(仮に夕暮れオヤジとでもしておくか)は今日も豚カツに救いを求めていた。けれど、僕らは薄いバドワイザーを飲むことに終始しているし、鳥たちはまた飛び立ったから、オヤジは今日も錆びた金属バットを引き摺っているのだと思う。