haiirosan's diary

散文とか

形而上の色鬼と有刺鉄線の因果律

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境界線の朝焼け、刹那に溺れる飛行機雲、首吊りのチャイム、針時計の無慈悲、渇ききった煙草、マッチ売りの少女の諦観、暁光、青い焔、俯いたままの火曜日にコーヒーの水面が微かに揺らいだ。
夕刻がアスピリンを溶かし、名も無き食紅が笑みを零す。レムの3乗、それとも夢魔と無呼吸のエンドロール__狂いだす計算式に私の記憶は2しかない。罅割れた13階段の4段目、終わらない缶蹴りに散りゆくのは最期の0だとしたら、一体誰が形而上の鬼だというのか?
やがて訪れた逢魔ヶ時に肩を叩かれる、複雑骨折するマネキンと折れることの無いステッキ。私の青痣と内出血がコンビニエンスの警笛を鳴らす、能面の少女が私の顔を剥ぐ__
――私はそもそも何者でも無かった。
石榴を模写しよう!と貴女が叫んだとき、私は真っ暗な(恐らく)透き通った夜空を見上げさせられたのだ。
・偶発的な審判「0.0003の不明瞭な世界で、凍てついた車輪に刻まれた蒼の傷痕だけが鮮明だったよ」
・作為的な審判「空に溶けたブラックボックスは、暗い藍色をしていた。意識障害と有刺鉄線の因果律、15379,奇数が這い回る1/2月にどちらを選択するべきか、私には判らなかった」
――やがて、赤銅色の夕刻が網膜と夢を炙ってゆく。心臓と眼鏡を補修する為に外科室を捜し求めているけれど、街にはライラック揚羽蝶の葬列が蠢いているだけ。無邪気に、無表情に。
――カウントダウンが刻まれるように、私の視界のセカイは徐々に崩落してゆくけれど、最期に視た美しき刹那の場面だけは__

148-76120-96の「存在しない住所」

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思考の水槽が錆びた車輪に刻まれてゆく。
夕刻は色を喪い、私の網膜はアイスピックのような蒼を刹那に齎し、やがて永遠の茜が滲む。
__浮游夢は覚めることなく、唯アスピリンが砕け散る繰り返し繰り返しに。
ウィスキーグラスの水も何処か虚ろな眼をしたまま、幽かに揺らいでいるから――
「孤独な夕刻は何処までも燃えあがっていたけれど、モノトーンのセカイは無表情な蒼白さを保っていた」
世界線にたった(一人)遺された水色の空気清浄機。
其処に注がれた綿飴に青酸を混入すれば、茜色の点灯が永続性を催す。

点は「無人駅を描 
いた紙芝居」の水飴 
線上だった。  に視える青
銅の蜃気
楼ですら、裸
貴女は奇 麗だと嘯れど__沈――
渇ききった地下の天窓に制服の少女達は助けを求めるけれど、148-76120-96の「存在しない住所」に救済措置は施される筈は無く、誰かの赤いスニーカーと右手首が無慈悲に転がるだけだ。

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やがて、翡翠色のプールに沈みゆく彼女らは、いつも「終わり」を求めていた。
赤く染まったスカート、空白のハイヒール、錆びた指輪__
救いの手が水よりも冷たいことを知った時、誰がこれ以上生きたいと思うのか?

薔薇と彼岸花のイロゴトはモノクロ

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イロゴトのモノクロとカケゴト、喪うフィルムに君の33巻は存在しないから、
燃えあがる車輪に刻まれた夕暮、季節から離脱した貴女のワンピースは灰燼と変換され__プールサイドの悲鳴、蝙蝠傘に抉られた心臓の色はモノクロ、渇ききった哀歌と止まない雨に、水槽はいつまでも彼方の三日月に笑いかけていた。
流星と頸動脈張り巡らされ、青空は瞬く間に感電した朱を帯びてゆく。空虚の縊死、或いは916-3と悲嘆の革命→拡声器が儚く響く校庭の果て、錆びゆく鉄棒から延びる影の少女が切断されて__
火炎に包まれた水中都市、未遂の剃刀群れる午後3時を誤認すれば貴女の石榴は揺らめいたまま。氷鏡に注がれた紅茶とカステラの彷徨う甘味料を毒だと云えば、この世界は甘美と変死しかない。

空白の睡眠時間は自己嫌悪だ
空白の朝は暖房を冷房に
空白の昼はかき氷の焼死 
空白の夜は故意に衝突
空室の4は赤いシーツ
空室の40は淡いレース
空室の404で拭うドレス
空腹の今はシロップと折れた傘
空港の君はドロップと壊れた翼
空欄の貴女はテロップにいない
空欄の私はスクラップの死亡記事

硝子の牢獄に閉ざされた47の右目。執行猶予の48の左目が視た、最後の海も墜落者の羽毛に覆われて、此処は虚ろな墓場となってしまった。死体が時折揺れる海岸線と2590,1/-7462 2ーー
「カッターナイフで切り裂いた薔薇と彼岸花の色はモノクロ♭だった」

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血を拭う為のドレス、ドレスコードの無い704号室

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皆殺しの12月に水槽は貴女の心肺を解かし続ける。青ざめた太陽とシャンデリア、ライ麦に隠された9mmの薬莢。__全ては点滴に映る君の真相だと、704号室の花瓶が砕け散った刹那にベッドの下のナイフだけが、そっと笑みを零す。

刻まれた牡丹をひとひらひとひらひらりひらりとふらりふわりくらりゆらり__
絶夏の色彩に唐紅の唇を切り裂いて。簞笥の長襦袢が(死)の水仙染めを奏で始めた時、匕首を握り締めているのは誰?

暗いくらいクローゼットの中、君の凍死躰が発見されたのは目眩の収まらない7月だった。瑞々しい草木が揺れる溶鉱炉、飛行機雲奔る砂場に、誰が真夜中の救命艇を差し伸べるというのか……

——赫が切り裂く朧な記憶と色彩。霊安室に収斂された青2号を輸血すれば、貴女の覚醒と心臓に絶望と痛絶を与えることができるのか__
カウンター越しの終わり、氷が燃え尽きた時、ドレスコードは無効と消えて……

やがて下された最期の審判に、讃美歌は不協和音を叫ぶ。

靄に掻き消された真実、高らかなに映しだされる虚構。
「此処には何も無い」
囁いた少女のカノンコードは脆く崩れ去って、12月のアスファルトに溶けていった。

週末と匿名の絶望が、鈍色の朝を朱に染める。狂うだけの針時計、無言の打擲。渇ききった鳥たちは飛び立つこともせず、鋼鉄の教会に閉ざされたままだ__祈りも無く、希望も無く――

 

「始めから狂っていた」

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眠りの森の花々に抱かれて、私の夢魔は無垢なまま暴かれる。更新の無い未来、崩れゆく日々、濁る瞳に救済は無いから。秋麗の執行猶予は人々の記憶から掻き消され、色と旋律を喪った12月の瓶詰の中で、70916-0のビルの曇りきった硝子を愛撫している。
錆びゆく歯車が「始めから狂っていた」針時計を火炎と黒い雨に溺れさせても、絨毯の鬱血と蠢く夕景は真実だと絵画の林檎は囁くけれど__救済の無い部屋の鍵は何回目に見つかるのか、私にはどうしても分からなかった。

禍時にサイレンが唸る__私の睡魔を5に引き摺りあ……げたその林檎飴は0.0703以下の不協和音と有刺鉄線に絡みつく。貴_≠女の赤い靴と藍色のマント。分岐点に黄色の標識は無く、4F紫鏡の砕け散った痕、紙芝居の終幕はいつも白い左手首が崩れ落ちる刹那だ――
7分後の世界で私__全てが終わってい__らとカーブミラーから零れる水色の水は嘘だと貴女はアスファルトの水平線上から囁いたけれど、水曜日に羽と電線を喪ったタツノオトシゴ/《  》は砂浜の砂を理解できなかったから、あのドアは未だに開いたままだ、

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――水色の傷痕をずっと見ていた。赤の無い血痕に透明な絆創膏が被さり、永延と平行線を刻む心電図の音色すら、君にとっては福音なのか?
__淡い天井から吊された太陽のカケラ、熱を帯びるイロすら、もう此処では薄れているというのに、
何時か、海岸線に座る裸足の少女は紅いスカートを忘れ__
隠し持ったカッターナイフの蒼に浸っていたこと、君は582頁の空白に切り裂く7月に摂氏××度と/LilacWine Chordの葬列に貴女は何を捧げるのか?
穴の空いたサンダル、埋まらない孤独を奇数で刻む素数が覆えば、もう渇ききった夏は訪れないと――
午前肆時の虚ろなダンスホール、口紅が溶けた暁を視ること無く、貴女は自らの心臓に鍵を掛けた。

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崩落するフロアにへばりつく簪と蝶、ひび割れた円卓を燃やす君の翡翠色の瞳は、炎の中で救いようの無い清涼さ(だけ)を湛えていたから__

葬秋の惨殺死体と328/537ml

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逢魔ヶ時が血に染まる050×、私の左眼に目隠し鬼がそっと終幕を告げた。
赤2号のドライアイスが崩れゆく夕刻、罅割れた境界線を撫でるのは音階の無い四弦だと__火を放たれた花火と踊る記憶、鍵の掛からない空白の窓辺と海岸線、裸のアイスクリームが溶けないのは夢の中だけだと誰が証明できるのか?
――不協和音の子守唄が霜柱を揺らす。溶けることの無い暗渠に鬼の眼が「__」を囁いた夕暮れ午前零時、赫橙色の10階に到達した時、私はもうこの世界にいないことを知った。
沈黙の通続音……彼方に踊る無表情の影と、君の変死体

「然してこの暗き森の彼方此方に、一つ一つの肉体は、それを虐げし魂なる茨の上に懸けられるべし」

葬秋の惨殺死体は瞬く間に隠匿される、不穏な南風と誰もいない船舶、残り328/537mlのRedRum.
――可憐な水面を切り裂く剃刀とナイフに、誰の頸動脈が終わりを悲観することができるのか?
__閉ざされる刹那はいつも暗闇だ。君の最期の赤いドレスが宙空に舞う美しさすら__

308217Mintliqueur

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霞鏡に霜月の縊死躰たちが映される、翡翠イロの霧中霧、私は虚ろな眼のまま、壊れた視線のままでカステラみたいな午後に浮かんでいる。氷砂糖が溶解するまで、3時のメロディーが崩壊するまで、ずっと__
藍色の麻昼に月が熔ける針時計。308217を永続的に刻む世界で、洋装の赤い死は誰が彼岸花を胸に挿しているのか、彼女には判らなかった。煉瓦が死者を隠匿する、浸みる血のイロは不鮮明、君の眼の色が白日の下に曝された時、目隠しの鬼が静かに笑みを浮かべたような気がした。
いつもより少しばかり早い時間の列車も死体が沢山浮游していて貴方や貴女の無言の呪詛と空虚が傍観された車輌故障を齎しているけれど私はもう疾うの昔に壊れていたから壊れかけのヘッドフォンから流れるメロディーの一雫も人人の暗い暗い視線も何だか虚ろなままだ、
暗い日曜日、アルコールの苦悩、mintliqueurの微笑、そして――