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haiirosan's diary

散文とか

鉄条網のフィールド 夢日記

 舞台は球場のようなドーム型の場所。太陽の光が灰色の屋根によって遮られ、天井の照明が無機質な感じに空間を照らす。

 雑草が生い茂る地面の上に不規則に配置された岩や人工?の木々や巨大な造花、地面より高い場所にある木製の足場。そして、それらに絡みつく、鈍色や赤茶けた無数の鉄条網に視界を断裂させるような錯覚を覚える。

 鉄条網をかいくぐり、同じような場所を歩き続けながら「冒険だ冒険だ」と私以外の二十人くらいの男女の登場人物達が永延と呟いているが、特に目的も無くドーム内を一周しているだけ。二~三周すると「お茶だお茶だ」といって地面に座り込んで、ペットボトルの緑茶を美味しそうに飲みはじめる。この時に鉄条網を首に巻きつけて、首吊りの真似ごとをしたり、足場に何故か敷いてある布団に入り、眠ったのかと思いきや即座に飛び起きて、その勢いで鉄条網に直撃する者も数名。

 さらに何周かすると、足場や地面にはいつの間にかナイフや剣、鉄パイプが落ちていて、彼らはそれを拾い、時折戯れのように近くを歩く仲間に切りつけたり、殴ったりするが、攻撃された方は特に反応も無く、赤黒い血を流しながら薄笑いを浮かべている人もいた。

 しばらくすると、何処からともなく大量の水が流れ込んできた。

 フィールドを瞬く間に水で覆い、その水に紛れていたのか、10m以上ある巨大なサメが現れる。次々に登場人物達を襲うが、何人か殺した後、勢い余って、私が立っていた高台に打ちあがってしまい、水のない空間で微妙に跳ね回っているだけの状態になっている。

 無力になったとはいえ、足場から頭と尾がはみ出しているその巨体は不気味だし、また水中に戻ったら恐ろしいので、自分も含めた何人かで殴る切るの暴行を加えて殺した。その間、「課長」というあだ名の高校生くらいの少年は、何故か水で濡れた敷布団で熟睡していたのが、妙に気になった。

 サメが死ぬと、フィールドから水が引いていった。地面は先ほど水浸しだったのが嘘だったかのように乾ききっていて、ひび割れた大地からは、鉄条網で造られた桜のような造木が何本も生えていた。花弁は血で塗装したかのような赤に染まっている。

 また、色の希薄だった風景も一変して、紫と桃色、橙が入り混じった夕暮のような色彩が自分達を囲み、視界には時折真っ赤な蝶々が飛んでいるのが映った。

 暫らくすると、正面から緩慢な動きの人影が数体迫ってくる。彼らは皆石像のような灰色で、一応鼻や口、眼は顔に付いているが、それらのパーツはどれも黒い影のようになっていて表情は無い。胴体にはひびが入っており、その罅からは鉄条網が何本も生え、それらが彼らの足取り以上に有機的に蠢いている。また、各々が剣や鉄パイプを持ち、得物を振り回している。

 女性の体形の者や何となく即視感のある雰囲気の者もおり、水によってはぐれた仲間が何らかの原因で変化してしまったのかもしれないが、相手に殺意がある上に、交渉も通じ無さそうなので、仲間と共に戦闘に入る。

 だが、敵はかなり強く、仲間はどんどん斃れ、自分もかなりの深手を被って、逃げることを選択した。

 途中の茶屋では仲間の女二人組が呑気に茶を呑んでいたので、そいつらに重傷を負わせて動けなくして、敵の追撃をそちらに逸らしたり、課長をたたき起こして戦闘に参加させたりしている(意外と強く、私達が歯が立たなかった敵を一人で1~2体倒していたが、暫らくすると逃げてしまった)内に、何処かの和式トイレに逃げこんでいて、頭上のテレビから流され続ける臨時ニュースを眺めていたら朝になっていた。