haiirosan's diary

散文とか

神なき深層網から

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放たれた虎とコデイン、止まらない吐血と咳に

血塗れの君は足を滑らせて38――0。
藪の中は無罪に溢れていて

白昼アスファルト上では 無垢な赤子の左手が切り裂かれる
流血すら隠匿する太陽に審判を下すのは

壊れかけの蒼だからと 神なき深層網からそっと呟くのは、誰?

明滅する光を喪えば、葬列はいつも君の隣にいるから

死のビロードに纏わり付く3月の蚊

死の憧憬は時折私の意識を(無)へと運び込む

花束に封入された造花、枯れることの無い渇いた言葉が沈黙へと変換されし時

鍵盤は赤い血に染まって――

熱病が永延と漂う冬は終わりを告げた

第三次__が君の水槽の中で勃発したとしたら

どうして茜色のままの7階踊り場で息ができるのか?
泳げないアスファルト

滲む脾臓

未だ白骨しない惨殺死体

風化した終末に君だけが笑っていた。

青熱に焼かれたレンズ・フィルター

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夏の青は永遠と呪詛と讃美歌を歌う
石化するオルガンの嘆き
焼死体と化す百年戦争の末期癌
かつて教会だった――
かつて無垢だった__
此処には誰もいない
透き通った吸い殻の呼吸が海水に溶けて
遠くの国の誰かを殺すだけ
アスファルトに染みる悲鳴
レガートの旋律
スカートの遺品 
思考停止のままのスマートフォン
白く濁った犬の目 
疾走するのは唯、隠滅された無垢の言葉
瞬きを繰り返す辻斬り雨と青信号
彼女たちが呼吸を止めた時
彼女たちが裸足を嘆いた時
此処には赤い砂漠しか遺らないから__
37の青熱に焼かれたレンズ・フィルターは、最期に「偽りの8月」にしがみついた
救済すら偽装、遠い遠い波音のような警報に、向日葵の残滓から滴る内臓と記憶に500mlを混濁させて__夕刻

8月32日のブラック・フラッグ

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逢魔ヶ時、遺影のキミの声が永延と反芻するから、私は8月32日ブラックボックスをいつまでも掻き毟っている。

「君はあの9月を覚えているか? 空白と色彩のカクテルに溺死した死相漂う日々を」

血塗れの管制室、Jefferson Airplaneの遺体が未だに見つからないことを、ヘンドリックス・トニックを傾けながら嘆く君の眼には、深淵の網が垣間見えるような薄暗さがあったことを。

コンタクトレンズから、或いは鼓膜から――

茨に切り刻まれる、それとも鉄条網に抱かれる事のどちらかを迫られたとき、私は確かに屋上4Fから、蒼ざめた生ける屍の群衆を傍観していた。

「Hairspray Queen,マネキン政権の崩壊を」

レーガン後の世界に彼らは〈X〉を掲げて革命を起こした」

黒旗が「何」の象徴であるかを訪ね歩く原宿午前2時

拳で摺り硝子を砕いた意味を自らに問う新宿午後2時

燃えあがるConverse,Flags

眉間をライフル 協会に撃ち抜かれる彼らの今わの際を観ていたら、私はカセットテープをいつの間にか破棄してしまった、そう、いつのまに。

やがて、無音の中、影絵だけが揺らぐエンドロール

ロールケーキに巻き込まれた変死体を添加物が忌避すること

ロールシャッハ検査の真相に、永遠の水槽を想起すること

32日、夏の夕暮れ零れ落ちて――五月雨色と夢色、頭蓋骨に注がれたリキュール、

泡沫の無いボリス・ヴィアンの焼死体から這い出ようとした母親(のような)亡骸は硝子に集音された少女の声を貴女はいつまでも信じないから、彼は右眼の罪と死を夕刻のベンチに忘れてしまったの。

赤電話の呪詛に震えるのは、いつも目蓋に揺れる揚羽蝶の罠だと、ブラウン管のテストパターンが笑う。
偽りの匿名が無言のまま饒舌なこと
偽りの同名が無音のまま消された事
偽りの、隠すべき蓄音機揺らいで
音、声帯切り裂かれた夢現
誰もいなくなったデスク
終末の茜に染まる地図
――

無機質な理科室は、名も無き淫らな損壊死体に彩られて

「紫逅の鏡台」

砕け散ったのは、

Saihateokehargawacoremaー

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――俺が信者マーチを詠唱する程に好きなハードコア・パンクBLACK FLAGであることは誰もが知っていることだとうまるたみるユミルタミフルハミルトンプラトンミルトンてつがくばけがく
てっちゃんうまかっちゃん、ヽ(^^)
!(^^)!うまかっちゃん!死滅したOi punk,私の6年前の愛人は6人もいなかったが、6のフリーメーソンに左眼を親兄妹のコネで抉られたことは悪魔或いは夢魔の秤括り首吊り鮎或いは鱒釣り
未だかからない釣り堀
トラップ・スクリーム
クラップ・スクリーモ
今でもコンタクトレンズが揺らぐ
今でもコンタクトレンズが不安
今までコン……に強迫観念
今でもラムの無いRR,
紅い眼をしたまま僕らがだんだん忘れてしまう、見えなくなってしまうこと
3分間の60s POPs,3分後の世界、3分前のカップヌード ル
3を列べれば打率3割は蛆虫featボンレスハム
駅前Mac ドナルド・×××
煙草を吸えるマクドナルド
煙草を飲めるマクドナルド
煙草を潰そうダナル・ラマ
煙草を払い箱
箱男
存在が証明
箱女
存在の証明
箱音頭
存在=照明
阿波踊りキメろ二階
演歌ロック→Fu×k
演歌ドック→di×k
6を侍れば勝率はポップコーンフレーバーテキスト
マイクの無い舞台
マイクの有る屋台
マイク・ポップコーン
バター塗りたくれる
高血圧醤油
Bitter Sweet
VERVE
Reverb


翡翠
__甘美に染まる花々の藍色、
耽美に触れる弾幕の隙間
美しき丘はいつも五月雨
美しき森はいつもザザ降り
(美しき)をThriceしろ
ハムの末路を気にしろ
「Aがギターを腰に巻く理由は?」
「何でみんな肩に巻くんだ?」
ただ、君がナイフを突きつけた瞬間を思いだせば、メロディーメドレーも怖くない、と。

空白の記事

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空白の記事に唯、水色のソーダが滲んでゆく
文字化けを何よりも怖れる人々は
永遠に真相に辿り着くことはなく――
44面に刻まれた君のモノクロ
色彩に深く潜られた轆轤
廻る廻る廻る、桃色の太鼓
彼女の首より彼の首の方が切り口は綺麗だ
彼の静脈血より彼女の動脈血の方が綺麗だ
花瓶に埋められたクリームソーダの悲劇
花片散る前兆は空が紅く染まるから
バニラスカイ
痩せこけた藍色
海岸線、凪ぐ潮騒
慰みの砂遊びは、
背中に迫る匿名の母親の悪意と
煌びやかな待ち針が私を愛撫するから
彼方のパトカーは
傍観者のまま
にこやかだ
にこやかなまま
にこやかなままなんだ
教えて欲しかった、本当のことを。
彼らは私を救ってくれなかった
私は死んだ方が救われると思った
神はいない
奴らが俺を嘲笑っているのは判るから
神はいなかった
新宿三丁目の路地裏
酒瓶の意味
酒瓶を砕けば殺人の
酒瓶を捧げれば傍観者
酒瓶を拒絶すれば私の居場所は
出口
出口の無い迷路
正体の無い怪物
終幕の無い物語
語り部はいつも、真実を映しだす「青」を手にしているというのに__

青いシュレッダーの深層に潜むのは

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凍てついた鶏の首が夕刻に跳ね回る。ブレザー冷めた路地裏の罪は深紅のペパーミント、シュレッダーの深層に潜むのは青いペンキだからと囁いた彼女はドライジンをライムで炎上させて――
いつの間にか私を囲う熱砂の鉄柵は日々の泡と錆びついた瞳孔を揺らめかせ、
――「 夏」
夏の色は長襦袢にこびりついた血
夏の夢は茜色の通続音
夏の終わりは青い焔に焦がされて……
藍色の冷却炉にハイヒールが零れ落ちた刹那、淡い飛行機雲は実体を伴って「お終い」を呟く。
流転する死体をプールサイドで眺める夜。
鳥たちは嘆きの讃美歌を吐き散らし、惨めな魚は酒樽へと投身してゆく。
救いのアルコールが死へと向かう熱病に拍車を掛けることに、救う為のアルコールが破滅への道標だということに、私は気づいていたのに__
やがて、鬼門が開かれて、私は知らない貴女と貴方とプールサイドの変死体だ。

百二十分の屛風

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ひび割れた新宿スクリーン
地下鉄に翡翠の海が流れ込む
炎症を引き摺ったままのスカートは
無垢と海塩に切り裂かれ
見えない水死体 可視の海月
変色を訴える水彩画
紅色の水平線に救いは無く
吊革を見つめる瞳は光すら無く
傍観者であることが罪ならば
救命艇に乗せられるのはいつも
壊血病のライムと
穴の空いた浮輪だ
硝子の悦楽、水の中の花火
冷熱だけが彷徨う夜に
シャッター音が心を閉ざす
彼或いは彼女
散りゆく未来すら
散りゆく為の今すら
死んだ眼で踊り 忘れて
藍色に突き刺さる訴訟
黒服の舞台と偽証罪
断線したマイクロフォン
議事録に刻まれた言葉は何も――
白紙、沈黙の鶯色に誰もが足 首を攣る
黒い影に装飾された眼球
暗い影に装飾された意味?
百二十分の屛風には井戸からもがいてはもがいては這い上がるワタシの姿が映し出されて――
白衣の死体、外科室の祈り
呼び鈴は故障を偽装
渇いた血を引き摺りながら彷徨う私は
4の部屋を何度も何度もノックを、