放たれた虎とコデイン、止まらない吐血と咳に
血塗れの君は足を滑らせて38――0。
藪の中は無罪に溢れていて
白昼アスファルト上では 無垢な赤子の左手が切り裂かれる
流血すら隠匿する太陽に審判を下すのは
壊れかけの蒼だからと 神なき深層網からそっと呟くのは、誰?
明滅する光を喪えば、葬列はいつも君の隣にいるから
死のビロードに纏わり付く3月の蚊
死の憧憬は時折私の意識を(無)へと運び込む
花束に封入された造花、枯れることの無い渇いた言葉が沈黙へと変換されし時
鍵盤は赤い血に染まって――
熱病が永延と漂う冬は終わりを告げた
第三次__が君の水槽の中で勃発したとしたら
どうして茜色のままの7階踊り場で息ができるのか?
泳げないアスファルト
滲む脾臓
未だ白骨しない惨殺死体
風化した終末に君だけが笑っていた。