haiirosan's diary

散文とか

2016-01-01から1年間の記事一覧

逢魔ヶ時、地獄で耄碌解脱に功徳ナシハマシ

さ迷う紫 咲き誇る水芭蕉 餓鬼はいないが鬼がいる 魑魅魍魎 怨霊望洋 腹が脹れる風船 ボンタン飴の皮膚を剥げ 雨も降らない六時 首がとれる時計 針 血管 柱の死 天井の梁からハッピーエンド灰色が狂う 匿名の海辺 浜辺 同義に懐疑 Aを手札から破り捨て 僕は…

かごめ 後ろの正面 →を鏡に

窓の外、唸るのは風に靡く揚羽の奇形。時刻は12時か10月か従来のジャズに従兄弟は実は女だったってことに 事を(わ)は、はに比べればあまり使わない?柄はない? 包丁で刻む太陽のパンケーキ (株)の暴落で君は60階から転落というか墜落、 句読点 果たして…

Lilac Wine

午前6時、時も空も間違いを犯した秋のある日、暮れなずむ甘い海に雁が飛び交う。 理想郷に向かっているのか 最南端 幻燈の先の葬列 彼らは滑空していたのか、それとも過ちに溺れていただけなのか、僕には分からなかった。紅茶に溶ける砂糖は夕雲 檸檬の輪切…

Shattered Dusk

瞼を閉じたさき 時計が刻む逆回転 4時の意味 4時は朱か朝明けか 理科室の人体模型は二重人格 開かずのトイレ 黄より赤を撰ぶ 気の触れた君 影が伸びる先 誰もいない駅 紙芝居の終り 仮面の下の能面のシタガキリトラレタ(33.411)鼈甲飴が溶ける十二月…

はるにちくるいみだれ

花見をする華族 身を投げる少女 隠されし狂乱 咲き乱れるとはまた蘭違い いつか枯れる 或はもう草臥れた空 殻の空豆 からの空缶 ドロップアウト 舐めたのではない 噛み砕いた 隠されし校舎 牢獄から聴こえるピアノのフーガ そして老爺が(私)に摩り寄る儚い季…

雨の桜、跫と傘の悲鳴

長靴が偽りヲ刻む ヲ履いた猫 ヲを抜けば 抜粋すらカフカも不可 意味に君を求めてなどいない 君は誰? アイデンティティの喪失と葬列 葬儀 春霞 空 酒に濡れた道 疲れた日々 退屈な彼らは傘をかざし 陰鬱な僕らは傘をさす 渇ききった水曜日 錯覚の木曜日 白…

Abstract Sea

半透明 不透明な海 暗室か霊安室か 此処は暗く 冷たい 浮遊する夢 幽霊のような子供たち 蒼く 淡い視覚はいつの間にか他人に満ちていたゼリー ダウニー ブラウニー ケーキの鬱 カルキの躁 鬱蒼とした夕景には赤しかいない 静かに沈む青年 しとやかに死にゆく…

鉄条網のフィールド 夢日記

舞台は球場のようなドーム型の場所。太陽の光が灰色の屋根によって遮られ、天井の照明が無機質な感じに空間を照らす。 雑草が生い茂る地面の上に不規則に配置された岩や人工?の木々や巨大な造花、地面より高い場所にある木製の足場。そして、それらに絡みつ…

YT CO AC Encount

環状電車線 永遠に輪廻を繰り返す「そこ」に感情や激情はないのか 輪廻転生 六道輪廻 餓鬼道に親子連れ 1、2、3、死体のような4時 袋小路は池 目が白く濁る 馬が高台を越えれば宿に着く 三分間の調理 揺れる狂気 乾いた料理 車内で焼売 車外で乱闘 食べ…

Abstract Dusk

ビルから見た景色が自然と燃える 赤 朱 紅時々黒 均衡を焦がす空のオーブン 不自然な故障は北 核 咲く風邪 咳がわざとらしい 60 太陽 自殺したあの娘の日記 最期の風景 その日すら何も変わらず 彼女の日々は夕暮れに染まっていて 綴る死んだ君は5時から6時…

Abstract Sky

太陽が蛍光灯へと変革する朝 淡い雲 泡のような日々 雛が皺を空に刻む3月の革命 変革は彼らが円卓で囲む確変のようだ 人々は列を成し 群れを成し 鉄のマスク 旗ふり信号の陸上 だが、そこにあるのは中傷的な論文と回文だけだ 孤独な電柱のように 繋がってい…

Stroll on the street

鼠花火 無軌道に花開き 彼に火を貸せ 僕に罪を科せ 三月に死す、枯れ山水 金網越しに三越の重症 呼称はないぜ奴らには 合わない服 合わない金 合わない、 スープみたいな街は有機物に化合物 飽和の日は無機質に 神経質に前ならえ 終わりにひれ伏せ 最期の合…

爆走兄弟レッツ・スキンヘッドくん!!

……というわけで、私は月曜日の真っ昼間、オシャレンティーな美容室でスキンヘッドにしてきた。 これまたオシャレンチーなお洒落の二乗、ババアの苦情、BPO,PTA,洒落怖、ほん怖の再現VTRで失禁してしまうレベルのポケモン赤的なバンTならぬパンティーを履いて…

林檎と蝶々と冬の花火

――彼は橋の上で自らの緑ぶちの眼鏡を、幾度となく幾度となく、着脱可能なレンズを表にしては裏にしてという動作を繰り返していた。 彼に飛び去る飛行機が魅せる、砕け散る未来の暗喩以外にどんな比喩が視えるのか。 花火の影、シルエットみたく輝いては消え…

80ズ・ばー(仮詞)

マネー ネオン バブルは崩壊 スリラー ソ連 恐怖と後悔 ヤンキー キャロル 矢沢に三沢 ポカリ すっかり BOOWYに心酔 ※1 LaLaLa 80s ハイティーン世代の 崩れた夢はうたかた 消えて 今じゃ絶望 ナインティー世代の いかれた夢も 一つもなくて 光と希望 好奇…

シディ・ブ・サイドの薔薇

赤と灰がざわめく諦念の街路を彷徨う私は 或る真夏の朝 無惨に渇く無為な夢の中 いつか色彩の散文で見た チュニジアの青に焦がれた 蒼と白が織り成す永遠の迷路―― シディ・ブ・サイド 混濁する白 眩惑する藍 セルリアンブルーでも コバルトブルーでも無い 其…

檸檬シャーベットにて彷徨

凍てつくような月曜日 彼や彼女が身体を刻むまでもなく 空っぽの朝は停まる 透明なカップの世界 食べきれない氷菓 冷凍 それとも冷蔵? 此処に流れるのは涙か血か 窓を開ければ檸檬の香り ドアを開ければ6cmのシャーベット 排気ガス 甘味料 車輪で蹂躙 其処…

蜜柑の海、オレンジの空

冬の境界線 こたつと外界 冬の水平線 白と青と誰もいない世界 いつかの暖かさは橙の夕暮の如く 儚さは後悔に消える記憶 革靴が四拍を刻む度に、河に蜜柑が溢れだす 無表情の蜜柑 ざらついた肌と艶やかな色 内に秘めたその瑞々しさは 水の中でも露わにはなら…

鉄コンに壁ドン、カツ丼で合コン、コンビーフ美味い!

――トカトントン、トカトントン、ドカドンドンキでニッカういすきーとポッカ珈琲を万引きおめぇのクソ度胸にブルセラ潰すブルドーザー。 新宿四丁目、蟻の如く群れる客引きの黒服は実は宇宙人だったから、同級生の少年Aは天王星語なる珍言を連発した揚句、某…

CIRCUS

サーカスが去っていく 燃えあがる日々 燃え盛る火の輪 置き土産は赤美しく 儚い映像 ライオンと雷音 生と死の境界線も無い 胴を切り裂く彼 切り開かれる彼女 地上30m もし墜ちたらどうなるの? 少女の想像は残酷 脳裏に刻む 鮮烈な光景 極限の曲芸が刹那の余…

向うに視える世界

空は蒼く 君は青く 硝子の低空 鴉群れる空中は庭園ではなく牢獄 であった 閉ざされた風景 閉ざした処刑 線が切れるのはいとも楽で それでも無表情のままで 十字架のような彼女 張りつけられる彼はうな垂れたままで 僕らは歓声も 救うこともなく 冷汗と静観 …