haiirosan's diary

散文とか

0.001¢カタストロフィ

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藍色の藍色のドレスコードに終末の予約は無いとマグリットが笑う。

ステンドグラス美術館、供物の肉が彩られる姿を、日傘をさす少女は虚ろに眺めていた。45℉の斜視、ボンネットに転がる地下街の法被、カスタネットの」片翼

0.001¢カタストロフィ、永遠に終わらない蛍光灯と蛍の――

僕らが打擲したScene5のリプレイ・スローモーションにcitrusの王冠が剥げて、0.001¢カタストロフィの右目(だけが)零れ落ちたようなきがした」 台詞、▼▼▽、罪、私?

罪を誤読した裁判に、彼らが死を齎せられないのは恐らくそこに紙飛行機が飛び去ったからだとボーイング777は0.001¢カタストロフィ・スロットのCRに押し込められない。

月の裏側、兎の肌が暴かれた予言の書『0.001¢カタストロフィ』、

太陽の表皮にオレンジの果樹園を植えれば、赤茶に煤けた農夫とライ麦バナナにSunkistへの0.001¢カタストロフィ

ブルーシート・トレマーズ

ブルーバード・グラストンベリー

MESA BOOGIEに赤い血が混入したから、Post Scriptは4曲目に組まないと

45「サンドウィッチ」・BOXに待針が待機することに、どうして彼らはエクレアを拒絶するのか。0.001¢カタストロフィの空白をウヰスキー琥珀色で埋めることは土葬国家も認可したはずなのにな。

メキシコの針葉樹林、セスナが藍い海を焦がせば、死者の書に二人の名が刻まれる。

A.K,K.I,0.001¢カタストロフィ,これで正式な3名の名が微塵切り。

錆びた鋸での短冊切りのやり方が分からないと、コックサック・シェフ・水道管の亀裂、水道橋崩落、水仙の季節の暗転、0.001¢カタストロフィ

繰り返される、0.001の視力に僕に合う眼鏡は無いと¢誰かが云ったけれど、すでに終末は訪れ始めていたから、僕にとってはどうでもいいことだった。

 

 

Swim Ciel Bleu Rumble

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――そして焦熱に晒された世界の中、私は霊安室の椅子に縛りつけられたままだった。

いや、縛りつけたというべきか、試験管に納棺されたブルーハワイと死、猫の爪先に塗られたコールタールに放たれたコットンの染み、散弾銃、羅針盤の行方不明。

蝉時雨に残るのは水鏡では無く、色の落ちた積木だと蒼いワンピースが訴えたが、その裁判記録はすでに赤蟻に食い尽くされてしまっているのに、誰があの日傘の残り香を救うことができるのか?

海辺のジェシカ、恐らく君は致死量の海月に腕を抱かれて、7月は脆く燃え尽きてしまったけれど、アイスリンク上に張り巡らされた十字架には、未だに風切羽の鳥たちが停泊しているはずさ。そう、いつか訪れるかもしれない(清廉なままの世界の終わり)のプラネタリウムを永遠と眺めながら。

どうして、折れた翼の天使は海面に浮かぶのか?彼女の死が壊死だとしても、アスファルトに咲く花が造花だとしても、いつもブルーシートとKeep Outは真相を覆いつくしている。此処に置かれた首は脊髄の視えない透明な雫、此処に置かれた眼球から流れるのはマリアの血とブランデー。

理由はわからないけれど、白いカーペットは沈黙と酩酊のままだ

理由はわからないけれど、赤い部屋で飲む麦酒は僕の喉の渇きを癒すことがない。

理由はわからないけれど、ドアノブが無い部屋の何もない狭間に私は、

体温計が砕け散る時、氷枕が白紙の草紙を提出したとき、講義室は密室と化して、僕は32の花束を買いに行かなくちゃいけないけれど、花瓶に押し込められた注射器と錆びたナイフの記憶を僕だけが忘れていたから、空白の青空はずっと無言のままだったんだ。

蒼い夕刻、茜色の終幕

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https://www.youtube.com/watch?v=HApEtZwSmR4

 

夕焼けに終わりが染まってゆく
ブルーバード、墜落 気が触れた時計の針
揺れるカーテン 焼け落ちて
暴かれた 汚れた色彩

虚ろな行進 寂れた雨に濡れて
青い階段 踏み外す裸足
突き刺さる 希望の絶望
白い眼をして、僕は忘れてしまう

紅いワンピース 砕け散る、記憶
白波に世界が攫われて
夕日が灰になって、僕らを飲み込んで
沈黙に抱かれ、暗幕が降ろされる

 

https://soundcloud.com/haiirosan-27/another-endroll-ver

 

The end gets stained in sunset
Bluebird, the needle of a clock touched by the crash
Shaking curtains burned down
Revealed dirty colors

Vacant march wet with wet rain
Blue stair step barefoot
Hopeless desire of stabbing
I have a white eyes and I forget

Crimson dress crumbles away, memories
The world was kidnapped by white waves
The sunset turned to ashes, swallowed us
Embraced by silence, the dark curtain is dropped

トレイラーハウスと神が抱くリキュール

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曇天の線路を赤い十字架が刻む

公園のトレイラーハウスと神が抱くC4

善良なる人々を、葡萄酒漬けの神を爆死に導くのはいつも、

――茜色の朝、コーヒーに混入するリキュール、カンボジアで聴いたラジオを思いだすと6歳の少年が呟けば、向日葵色のランドセルに曼珠沙華が咲き誇る。

通勤通学鞄靴が蘇鉄色に染まれば私たちの雨はやむのか?と長靴を履いていない猫に問いかけたけれど、彼は透明な雷魚を求めて行方不明になっていた。

夕暮れも影絵と化す画家の悲観

夕焼けに炭化する蒼白の終空

また曇天が世界にモザイクを掛ける

単眼の太陽、紫色の静脈管が抽象的に彼を内出血せしめた時、マリア像は慈悲の涙を流すのか、彼女は心臓に待ち針を突き刺すことをやめるのだろうか。

郵便箱に仕組まれたユナボマー肖像画

君の指先も君のマニキュアも霧雨に染まれば元通りだねと彼が笑ったような気がしたから、境界線上の乳母車は心臓発作を起こさない。

輪廻する速達、微かに香る焦熱の匂いとオーデコロン

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ブランデー・ボトルが砕けてターコイズネイルは哂う

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雑踏に打擲されたブランデー・ボトル。

明滅する世界の構成物質に対して異議を唱える者は無く、ただ飛び去ってゆくカラスの群れを傍観していた。

紅色の空から桔梗の心臓が降り注ぐ。私たちは五月雨の記憶を溶かしてしまったけれど、アイスボックスに閉ざされた奇形は浅草十二階にて、今も翠雨のパレードを繰り返しているような。

未だに0:00の空は吐血を抑えられない。彼は青い衆愚と無感情の時の中で独りぼっちだから、そう呟いたブランデーの残り香もまた――

「林檎と桜桃の轢死体からあの琥珀が生まれる」

スピリタスの街頭スクリーンが昏迷の果てと燃え尽きた燕尾服の標本にエミールの40%,750mlにマッチ売りの少女と赤ずきんの少女の混濁に、あまりに分解されたチョコレートサンデーに紛れ込む檸檬の不発弾。

歪んで視える校庭、それとも交差点。冷たい視線、冷たいコードが私の切れそうな一弦を押しつける。もう飛べないテレキャスターの沈黙が透明な通続音として日々を繰り返す。

死んだようなミリンダのカールコードを断線したのは多分この世界の罪だから、ターコイズネイルを愛撫する私は赦されると書き残したブランチタイム。その背後でブランデー漬けの苺が私の首筋にダガーナイフをあてていたことにも気づかず、永遠のクーラーだけが黙示録を詠唱していた。

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ブルーキュラソーの水槽

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死んだような蒼が世界を溺死させ、魚の祭が終焉を迎える時、私は水槽に注がれるブルーキュラソーをずっと見ていた。

「夏に溶ける塩素剤に罪は無い」と『審判』は冒頭に書き記していたけれど、私が注文した200$は未だにリキュールのままだ。

カミュの言い訳に絶望的になった少女が私に向かって「  」と叫ぶ。

然し、テロップの行方、クラップを求めるスクラップ・ヒップホップにスクラッチもレコードも Leonard Cohenのライナー・ノーツにうんざりしたポークビーンズにビーガンの怒りとアラビアータ・トスカーナシチリアン対ベジタリアンの反目と慟哭に俺たちは30歳で此の世を去っていった、濁りの無い一滴の為にLilac WineとHallelujahを。

祈りの旋律が0%により無情に無音になった時、水族館のセーラー服の群れが亡霊と化す。

彼女らが1を――する為に人々はどうして撒餌を拒むのか、ビルからの投身への希望を捨て去れない嘆きの天使、偽装の熱帯林、立ち込める火薬と猟奇殺人の甘い甘い香り。

あまりにも空虚な半透明、海月の夜、LEDの狂気、水の中の葬列。

Reversal Process,反転する平行世界の写真を彼女達はどうしても撮りたいから、僕を13階段から突き落とすことに何の躊躇いもなかったと、東京拘置所のAは訴えたけれど、じゃあ私に科せられた〈淫らな死〉への宿命と序曲の休符は永遠なのかと問い詰められれば、彼らは4人で5つのスイッチを押すことを拒むはずさ。そう、私の唇が渇ききって、土曜日の讃美歌が老衰で積乱雲と化したことにあの鮮やかなスカートの記憶すら、もう色褪せたのだから――

 

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私の蒼いラストワルツに誰も、

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熱病に蒼が狂い始める。

6月の終末に、僕らは未だにドライアイスを抱えたままで、逆さまの蝶が形而上のラストワルツを捕食したとしても、無音の舞台が暗転することはない。

振り向けば君は忘却の彼方で、紅色の葵をその手に握りしめていた気がしたけれど、蜃気楼の果てには絶望しかないと囁くのは私なのか君なのか。

何処かで鳥が咽び泣く。33の首が曝されても尚、この世界は青さに浸っている。クーラーの黙示録、バームクーヘンが着る青1号、アイスクリームパーラーに遺された選択肢はチョコレートミントだけだと。

解体された人造模型の瞳は透き通って、ビーカーで揺らぐ青い炎がセーラー服の紺を焼死体へと変換する。

「誰にも視えない来客がいる!」と私はいつか叫んだけれど、「多分いつか来るビジョン」と手を繋いだ三面記事に描かれたシクラメンの油彩画の心理的瑕疵に憑かれていた。

誰が描いたのかも不詳なその花の死んだ口元。もう何も無いこの部屋に花束を捧げるのは、青の終わりを宣告する嘘の無い赫だと誰かが云って、私の濁りきった眼に刹那の光が宿った気がした。