haiirosan's diary

散文とか

円環構造の俳句と疑問符

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硝子細工の夕暮れは蒼の操り人形だ
教会のステンドグラスが朗らかに嘯くけれど
彼女の色彩は未だに死んだままだから――
空白のチケット
虚ろな番号を君は言い当てることが?
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ハーシュノイズ
モノクロ・ブラウン管越しに視た観覧席には、たしかに1人だけ、血に染まる死者が黒い染みを纏わりつかせながら佇んでいた。
誰も気づかないまま
誰もが笑いこけたまま
誰かが遺体のまま
コマーシャルの挟間
カメラの虚構と現実が交わる刹那
死者は臓器と真実を零し
生者は赤と黒を受容する
秋色が忍び寄る頃
密かに埋めた死体と貝殻は海色に浄化された。
記憶とカッターナイフ
裸足から流れる血
鴎が叫ぶ死の号砲
有刺鉄線のような木々の牢獄に囚われて
渇ききったまま永遠に彷徨うのは――
金木犀散りゆく暁、傘が一つ、
また一つと倒れゆく
「終わりも始まりもない?」
火を放てば燃えあがる序章
二つの終幕が降りない時
三つ子の母のドレスは紅いまま
カウントダウンが死を刻めば
秋の牢獄は終身刑を許さない
境界線上、散る鴉、白昼夢は現
円環構造の俳句に疑問符をそっと添えれば
彼らは教壇から姿を消す
踊らない言葉或いは、
砂塵に傷ついた筆が描くのは
いつも切り落とした左耳だった。

3番目の椅子とブランケットを捜さないと、

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少女の戦場を夕陽だけが照らす
滴る血と骨が凱歌を嘯き
錆びた手錠が自らを自らでいる為に自ずから偶数であろうとする
断線は幸福である
断絶は幸福である
断崖から身を投げる君はいつも、
全てが断ち切れた時
幽かな光と止血剤がそっと射し込む

心臓と敗血を零しながら歩く硝子上には、たしかに蜜柑色の夕刻が忍び寄っていた。
判読不能の黙示録、背後のスカート
暗い誰かの右手が私の口を塞いだ刹那、私は私のカッターナイフで私を切り裂けば、誰かの右手は柔らかに離れていくと、そう思った。

眠りを忘れた蜘蛛は26階のプールを遊泳する、救う為の糸は無く、殺す為の浮輪も無く。唯、あまりにも敷きつめられた酸素が水死体を肥大化させ、漂う紫煙が終わりの花火に点火する瞬間を視ていただけ。

 

車輪の下、歯車の幻覚、内臓の共喰い、

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欠席に浸された教室、ノートに突き立てられたナイフからは幽かに血が滲み、揺らめく影が握り締めた鉛筆は窒息死として処理された。
「記憶」
記憶は少しずつ薄れて、暗い夢が現実に肉迫する。
網膜と鼓膜を揺らす影のトレモロ
「バニラのドレスは脾臓を動脈血を奪われたから」そう何処かに隠されし首が囁いた 。
蜘蛛の糸を求めて群がる鴉は電線の罠によって二重の死を抱く。
暗い青、投身他殺、洗濯機から流れる隠された(はず)の幼き血
虹彩異色に染まる路上、渡る影は例外なく轢死体へと昇華される。
車輪の下、歯車の幻覚、内臓の共喰い、レインコートとナイフ
0.01を切れば、開いた瞳孔に映る真実すら、どうでもよくなるから。
雨戸からそっと忍び寄る蒼白の手、口を塞がれた彼女が最期に見た夕日は、傍観の紅色を湛えたまま、ずっと __

神なき深層網から

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放たれた虎とコデイン、止まらない吐血と咳に

血塗れの君は足を滑らせて38――0。
藪の中は無罪に溢れていて

白昼アスファルト上では 無垢な赤子の左手が切り裂かれる
流血すら隠匿する太陽に審判を下すのは

壊れかけの蒼だからと 神なき深層網からそっと呟くのは、誰?

明滅する光を喪えば、葬列はいつも君の隣にいるから

死のビロードに纏わり付く3月の蚊

死の憧憬は時折私の意識を(無)へと運び込む

花束に封入された造花、枯れることの無い渇いた言葉が沈黙へと変換されし時

鍵盤は赤い血に染まって――

熱病が永延と漂う冬は終わりを告げた

第三次__が君の水槽の中で勃発したとしたら

どうして茜色のままの7階踊り場で息ができるのか?
泳げないアスファルト

滲む脾臓

未だ白骨しない惨殺死体

風化した終末に君だけが笑っていた。

青熱に焼かれたレンズ・フィルター

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夏の青は永遠と呪詛と讃美歌を歌う
石化するオルガンの嘆き
焼死体と化す百年戦争の末期癌
かつて教会だった――
かつて無垢だった__
此処には誰もいない
透き通った吸い殻の呼吸が海水に溶けて
遠くの国の誰かを殺すだけ
アスファルトに染みる悲鳴
レガートの旋律
スカートの遺品 
思考停止のままのスマートフォン
白く濁った犬の目 
疾走するのは唯、隠滅された無垢の言葉
瞬きを繰り返す辻斬り雨と青信号
彼女たちが呼吸を止めた時
彼女たちが裸足を嘆いた時
此処には赤い砂漠しか遺らないから__
37の青熱に焼かれたレンズ・フィルターは、最期に「偽りの8月」にしがみついた
救済すら偽装、遠い遠い波音のような警報に、向日葵の残滓から滴る内臓と記憶に500mlを混濁させて__夕刻

8月32日のブラック・フラッグ

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逢魔ヶ時、遺影のキミの声が永延と反芻するから、私は8月32日ブラックボックスをいつまでも掻き毟っている。

「君はあの9月を覚えているか? 空白と色彩のカクテルに溺死した死相漂う日々を」

血塗れの管制室、Jefferson Airplaneの遺体が未だに見つからないことを、ヘンドリックス・トニックを傾けながら嘆く君の眼には、深淵の網が垣間見えるような薄暗さがあったことを。

コンタクトレンズから、或いは鼓膜から――

茨に切り刻まれる、それとも鉄条網に抱かれる事のどちらかを迫られたとき、私は確かに屋上4Fから、蒼ざめた生ける屍の群衆を傍観していた。

「Hairspray Queen,マネキン政権の崩壊を」

レーガン後の世界に彼らは〈X〉を掲げて革命を起こした」

黒旗が「何」の象徴であるかを訪ね歩く原宿午前2時

拳で摺り硝子を砕いた意味を自らに問う新宿午後2時

燃えあがるConverse,Flags

眉間をライフル 協会に撃ち抜かれる彼らの今わの際を観ていたら、私はカセットテープをいつの間にか破棄してしまった、そう、いつのまに。

やがて、無音の中、影絵だけが揺らぐエンドロール

ロールケーキに巻き込まれた変死体を添加物が忌避すること

ロールシャッハ検査の真相に、永遠の水槽を想起すること

32日、夏の夕暮れ零れ落ちて――五月雨色と夢色、頭蓋骨に注がれたリキュール、

泡沫の無いボリス・ヴィアンの焼死体から這い出ようとした母親(のような)亡骸は硝子に集音された少女の声を貴女はいつまでも信じないから、彼は右眼の罪と死を夕刻のベンチに忘れてしまったの。

赤電話の呪詛に震えるのは、いつも目蓋に揺れる揚羽蝶の罠だと、ブラウン管のテストパターンが笑う。
偽りの匿名が無言のまま饒舌なこと
偽りの同名が無音のまま消された事
偽りの、隠すべき蓄音機揺らいで
音、声帯切り裂かれた夢現
誰もいなくなったデスク
終末の茜に染まる地図
――

無機質な理科室は、名も無き淫らな損壊死体に彩られて

「紫逅の鏡台」

砕け散ったのは、

Saihateokehargawacoremaー

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――俺が信者マーチを詠唱する程に好きなハードコア・パンクBLACK FLAGであることは誰もが知っていることだとうまるたみるユミルタミフルハミルトンプラトンミルトンてつがくばけがく
てっちゃんうまかっちゃん、ヽ(^^)
!(^^)!うまかっちゃん!死滅したOi punk,私の6年前の愛人は6人もいなかったが、6のフリーメーソンに左眼を親兄妹のコネで抉られたことは悪魔或いは夢魔の秤括り首吊り鮎或いは鱒釣り
未だかからない釣り堀
トラップ・スクリーム
クラップ・スクリーモ
今でもコンタクトレンズが揺らぐ
今でもコンタクトレンズが不安
今までコン……に強迫観念
今でもラムの無いRR,
紅い眼をしたまま僕らがだんだん忘れてしまう、見えなくなってしまうこと
3分間の60s POPs,3分後の世界、3分前のカップヌード ル
3を列べれば打率3割は蛆虫featボンレスハム
駅前Mac ドナルド・×××
煙草を吸えるマクドナルド
煙草を飲めるマクドナルド
煙草を潰そうダナル・ラマ
煙草を払い箱
箱男
存在が証明
箱女
存在の証明
箱音頭
存在=照明
阿波踊りキメろ二階
演歌ロック→Fu×k
演歌ドック→di×k
6を侍れば勝率はポップコーンフレーバーテキスト
マイクの無い舞台
マイクの有る屋台
マイク・ポップコーン
バター塗りたくれる
高血圧醤油
Bitter Sweet
VERVE
Reverb


翡翠
__甘美に染まる花々の藍色、
耽美に触れる弾幕の隙間
美しき丘はいつも五月雨
美しき森はいつもザザ降り
(美しき)をThriceしろ
ハムの末路を気にしろ
「Aがギターを腰に巻く理由は?」
「何でみんな肩に巻くんだ?」
ただ、君がナイフを突きつけた瞬間を思いだせば、メロディーメドレーも怖くない、と。