haiirosan's diary

散文とか

車窓から視えたペペロンチーノに俯くのは、

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窓硝子に並走するかのように、回転寿司が輪廻する。
桃色の花、擬きの動悸、赤、赤、赤の三連単。絶望の地下鉄を鼻唄混じりで行く彼女がなくしたのは馬券かそれとも心か。
皿で落とす首、更に犯す君、サラミ垂らす牛は原材料にすらならない!
豚が飛び散る薔薇の舞台、照明が公判をも照らす。
眼下のビルに花束を投げても、Oliveoil漬けの彼らはその窓ガラスを開かない。そう、彼らは脂肪の無いオフィーリアを何よりも怖れているから。
夕暮れに診察を行う眼科に行くべきだと君は云うが、然し君は両目に綺麗な、余りにも綺麗なビー玉を挿入しているから、君のCMに挿入歌が無いのはスポンサーの変死体が弁解せずとも、嗚呼そういうことなんだろうと合点すべきであると。
回送に乗り続けても、回想に耽っても、思い出すのは5歳の頃にいたサンフランシスコと、昨日呑んだ
唐辛子入りVodkaの明確な殺意。
然し、乾いてゆく動脈血。トマトケチャップみたいだと笑う少女にサングラスを与えるのは磔のキリストかそれとも針だらけの悪魔。

https://youtu.be/RaRtXYSszsA

Nativity In Black,彼らがヴァルハラの車輪に鞭打つ時、彼女は凹みゆくコカ × ・コーラ350mlのアルミ缶を見殺しにする。だって立ち上がれないロフトのフラット、フラッペにリキュール、モスコミュールに毛虫の葉緑素ロストワールドを探し求める半裸の類人猿。
哀れに過ぎ去った幼少期は生ゴミの日に棄てられた。再生の朝に甦る奇形を君はhappy endと捉えるか?それともbad endと?
どうせならbedが良かったと死んだ君は言う。そう、海岸線のイタリアン・レストランには(絶望のパスタ)しかメニューになかったからね。

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